城壁のある風景

今年も「十・一」、つまり国慶節、現代中国の建国記念日がやってきました。今日も晴れて気持ちの良いお天気になりました。もっとも、恐らく今日を晴れにするために政府が人工的に天候を操作したものと思われ、昨日は予報より少し遅く、今日に間に合わせるかのように慌てて雨が降りました。
 こんなお天気の日は街がとてもキレイに見えます。特に、西安最大の特徴の一つ、“城墙”(城壁)は青空に映えて風景に趣を添えてくれます。
 唐の長安城を基に600年以上前の明代に構築された西安城壁は、長さが周囲十四キロあり、中国最大かつ最も完全に近い状態で保存されている城壁です。そんな悠久な歴史の城壁ですが、西安市のど真ん中に位置しているため、庶民がその中で日常生活を送っているのは何とも味わい深いものがあります。
 例えば、こんな風にバスも車も城壁をくぐって市の中心部を出入りしています。

 ツーリングのオジサンたちもどこかハイカラな感じに見えてきます。

 そして、城壁の周囲は“环城公园”(環城公園)になっていて、散歩や休憩が楽しめるようになっています。



 時々ある櫓部分が歴史ロマンチックでなかなかいい感じです。


 しばらく歩くたびに大きな門が来て、門のある場所は大抵大通りになっているので公園も一旦途切れます。

 内側に入るとこんな感じです。

 城壁越しに見る現代的な街並みは数百年の時差が混在するようで、何とも不思議なものです。

 西安に来たらまず一度は見るべき、というか観光の際にはほぼ必ず通ることになるこの城壁。是非ゆっくり歩きながら眺めて味わってみてください。
 実はこの上に登るとまた違う面白さが待っているのですが、それはまたいつか改めて書くとします。

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