Categories: 西安の交通

西安のタクシー

バスについてはすでに紹介しましたので,今回はタクシーをご紹介します。

西安のタクシーは主に二種類あります。違いは値段だけのことなのですが,色で見分けられます。青色が安くて,緑色が高いと覚えておくと良いかと思います。

青色のタクシーは初乗り4元で1kmにつき1.4元,緑色のタクシーは初乗り6元で1kmにつき1.5元が加算されます。圧倒的に多いのは緑色のタクシーです。

タクシーを使うメリットは,やはり自由にどこでも行けること,そして速く行けることです。この前,いつもだとバスで50分から1時間かかっていた場所に20分で行けました。

そして,もう一つは,当たり前のことですが座れることとギュウギュウ詰めにされないこと。前にも触れた通り,こちらのバスはこれが結構つらいので,疲れている時はタクシーがお勧めです。

一方,デメリットはまず値段の高さ。バスだと最低で0.5元,高くても2,3元もあればかなり遠くまで行けるのに,タクシーだと最低6元かかりますし,バスで4つか5つのバス停分の距離でも10元程度しますので,荷物が多いとか急いでいる時などでなければバスのほうが良いかと思います。

もう一つのデメリットは,行き先を説明しなければならないこと。中国語がまだイマイチだった頃,特にこれを恐れてタクシーを使いませんでした。ドライバーはほとんどが地元の方言を話す人なので,普通話が通じない人もいます。かなり話せるようになっても伝わらないことがあるので,有名な場所でなければ,行きたい場所附近の通称くらいは知らないと説明に苦しむハメになります。地図を見せて指で示すのが良いかもしれません。ただ,意外にも地理に詳しくないドライバーもいたりします。一度,市内の別の区の名前を言ったら,そこはあまり詳しくないからと法外な料金を言われたので,乗らずにやめたことがあります。

そして,最大のデメリットは,外国人だと分かると値段をふっかけるドライバーがいること。バスなら固定料金ですが,タクシーは長距離の場合は交渉して値切れる反面,ぼったくられる危険もあります。

ですので,タクシーを使う場合,乗る前にまずお勧めするのが,どこそこに行くのだがいくらで行けるかと尋ねることです。一台目で決めずに,何台か尋ねて相場を知ると良いでしょう。値段交渉したいなら,乗る前に値切る必要があります。ちなみに,鐘楼から大雁塔くらいなら20元もあれば行けると思います。40元も請求されるようなら高すぎです。

(空港と市内の往復の場合,シャトルバスがあるのでそちらを使いましょう。一人50元ほどで良いはずです。タクシーだと特に夜は150元も取られることがあります。空港で,もうこの時間はバスがないからと言って近づいて来るドライバーがいますが,夜の最終便(0:00頃)に合わせたバスもありますので,簡単に話にも車にも乗らないようにしましょう)

乗ったら必ず,ドライバーが料金メーターを倒したか確認しましょう。きちんと倒していたら,カチャカチャと音がしてレシートが3分の2くらいまで印刷されます。乗った時間を印刷するためです。音もなくレシートも動いていなければちゃんと倒していないので,後で適当なことを言われてぼったくられることになります。

あと,気をつけたいのは,”黒車”(ヘイチャー)と呼ばれるものの存在です。これはナンバー登録をしていない車など違法な車を指しますが,タクシー業登録をしていない日本で言う白ナンバータクシーも含まれます。あえて言いますと,色は必ずしも黒ではありません。要するに違法な人たちです。犯罪に巻き込まれる危険があり,時々恐ろしい事件も耳にします。絶対に使わないでください!ちゃんとしたタクシーなら,日本と同じく料金メーターの横に写真入りの身分証があるので,それをちゃんと確認して乗りましょう(人によって何十年前のだろう?と思えるほど写真より老けこんでいる人もいますが…)。

と言っても,大抵のタクシーは問題ありません。問題が起きるといえば,料金を高く取られる場合くらいです。

最後に,これはメリットかデメリットか判断しかねますが,大抵のタクシーがとにかく飛ばしてくれます。つまり,結構スピードを出します。だから速く着くんです。でも,正直怖いです。こちらの人の運転は大阪も顔負けです。ほんの数十メートルでも目一杯加速し,車間はほとんど空けず,常に急ブレーキですので絶えずヒヤヒヤものです。隙間さえあれば割り込み,頻繁に車線変更し,渋滞しているとなると裏道へ抜けるために道路から外れて妙な所に入って行ったりします。ですから,私はタクシーに乗る時あまり前を見ないようにしています。スリルが好きな人には最高かも知れませんが…。


西安は観光地だからか,市民の車所有率が低いのか分かりませんが,タクシーがとても多いです。主要道を走る車の半分がタクシーかと思えるほどです。なので,どこでも簡単にタクシーをつかまえられます。(ちなみに,こちらの人はタクシーを使うことを”打車”(ダァ チャー)と言います)。

バスに時刻表がなくかなり待たされることがあることを思えば,お金と言語力とスリルを気にしなければタクシーはかなり良い乗り物だと思います。時間があまりない旅行ならタクシーのほうが良いでしょうね。でも,いずれにしても土産話のネタとして一度くらいは中国のタクシーに乗ってみて欲しいですね♪

しろべえ

Recent Posts

ついに20円割れ鮮明化!(2024年09月11日の人民元)

「令和のブラックマンデー」と言…

1週間 ago

茵陳酒

スーパーでこんなお酒を見つけた…

3か月 ago

夏到来~

3月初めにドメインが期限切れに…

3か月 ago

春節だけに、春一番?

昨晩は結局11時半までにはベッ…

7か月 ago