12日に発生した大地震,現地では甚大な被害が出ているようです。
テレビや新聞,インターネットからの情報しか分かりませんが,現段階で1万2千人近くの人が亡くなり,震源近くの街は壊滅,ビルもマンションも倒れ,電気も水も停まり,山では土砂崩れも発生,道路も寸断されて,震源のウェンチュアン県には入ることさえできないそうです。
温家宝首相は地震が発生したその日に現地に向かい,救出復旧活動の陣頭指揮を執っています。
とにかく大変な事態になりました。生存者が一人でも多く救出されることをただただ祈るばかりです。
今回の地震は西安市民の生活にも大きな影響を与えました。
中でも大きな影響は精神的な影響で,結構大きいようです。やはり地震経験の少ない国ですから,ほとんどの人が初めてのことで,毎日とてもおびえて生活している人も少なくありません。
上の写真は大きな公園で人々にインタビューしているところですが,地震発生から今日で3日になりますが,多くの人が近所の公園で寝泊りしているようです。地震の翌朝4:00に大きめの余震が来た時,うちの近所の人たちも皆慌てて外に飛び出ていましたが,それ以来安心して眠れない人が多いようです。
大雁塔も少し被害があったようですが,もう修復されたそうです。噴水のイベントも通常通りに戻っているそうです。
ただ,西安が属する陝西省は四川省の隣りなので,南部ではかなり大きな被害も出たそうです。そして,西安から南部へ,特に四川へ向かう列車は不通になっていて,多くの人が足止めされているそうです。
この人は四川に帰るチケットを買っていたのですが,列車が運休になったため払戻しに来たけど,人が多くてなかなかできないと困っていました。それでも,西安は四川への交通の要衝なので,代替手段を用意したり,待たされている人にサービスを充実させたりと駅の方たちも頑張っているようです。
今テレビではとにかく,政府が総力を挙げて救援しているので,国全体で地震の被害に立ち向かおうと訴えかけています。”衆志成城,抗震救災”が合言葉になっていて,西安のあちこちでも募金活動やチャリティーイベントが始まりました。
地震直後には西安の店も学校も閉まり,一昨日や昨日も閉店・休校した所もあったようですが,さすがにそろそろ落ち着きを取り戻しつつあります。被災地の一日も早い復興が願われます。