中国でハンバーガーと言えば、麦当劳(マクドナルド)、肯德基(ケンタッキー・フライドチキン)、德克士(Dicos)が有名ですが、どれも海外から進出してきたもの。でも、もう一つ中国発、いや正確に言えば新疆発のハンバーガーショップがあるんです。その名は「百富烤霸(バイフーカオバー)」。このお猿さんのマークで知られています(時々マークがない店もありますが)。
?聞いたことないぞ、って方も多いことでしょう。ちなみに北京暮らしが長い友人が西安に遊びに来て一言、「怪しいファーストフード店があるね」と評したのがこの「百富烤霸」でした。まだ北京、上海あたりにまでは知られていないんです。
この「百富烤霸」、発祥は新疆、2002年に始まりました。「百富」と言うのは“百万富翁”の略で億万長者のこと。つまり、みんなで億万長者になろうというスローガンを掲げたローストチキンのチェーン店です。2004年に西安に研修拠点を置いて、ここから河南、重慶、遼寧などに進出、店舗数を50店舗以上に伸ばしてきました。
「百富烤霸」が他店と決定的に違うのは、一切油で揚げないということ。すべてローストなので、香ばしくてかつ油っこくないんです。元々、新疆はスパイシーな“烤肉”(羊や牛の炭火串焼き)が有名(夏はこれとビールがたまらないんです。)だからローストは得意中の得意分野。「百富烤霸」では、手羽元やモモ、そして丸焼きまで、ローストチキンのすべてが楽しめます。ただ、やはり新疆の味付けなので「香辣」、つまりスパイシーで香ばしくピリ辛。慣れてないと初めはちょっと辛過ぎに感じるかもしれません。でも、ハンバーガーならレタスとマヨネーズもはさんであって、これがまたちょうどいい感じに辛さを和らげてくれます。なので、初めて行くならまずハンバーガーからがお勧めです。しかも、結構ズッシリしていてチキンたっぷり、食べごたえがあります(う~む、書いてるうちにまた食べたくなってきました…。)
もう一つの特徴は、値段。ハンバーガーはほとんど年中キャンペーン価格、13.5元で1つ買うともう1つおまけについてきます。つまり2つで13.5元、他店の半額近く。これはかなりリーズナブルです。中国の検索エンジン“百度”で調べても、ここのハンバーガーは値段が安く、味も良いと評価が高いですね。
現在西安には「百富烤霸」が、東大街、大雁塔、小寨、高新など20店舗あります。一番よく目につくのは長安路沿いで長安立交から纬二街の汉唐书城までの短い区間に3店舗もあります。せっかく西安に来たのなら、マックやケンタではなく、是非この「百富烤霸」で西北地区ならではのハンバーガーを試してみてください。ヤミツキになっちゃうかもしれませんよ♪(これ、ステマじゃないですよ~)