“西安のAKB”と見てAKB48を期待して来てくださった方には申し訳ないのですが、AKBとはご存知アキバのこと、つまり西安のデジタル家電街のお話です。
西安の南東方面、西安駅からまっすぐ南にバスで11区間ほど(約30分)、大雁塔からだと北にバスですぐ次のバス停、太乙路と南二環(環状二号線南側)の交差する地点に、「赛格电脑城」があります。
バス停の名前が「赛格电脑城」となっているためにこの一帯を総称してそう呼ばれていますが、これは本当は上述の交差点の西北角にあるモールの名前で、付近に数件同様のデジタル家電モールが立ち並んでいます。よく略して“赛格”(サイガー)と呼ばれたりしています。
左の写真がすぐ北隣りにある赛格赛博数码广场、右の写真が通りの向かい側にある颐高电脑城です。
これが「赛格电脑城」の入口。左の写真が正面で、右の写真が建物向かって右手の入口です。
正面から入ると・・・
デジタル仕様の兵馬俑が迎えてくれます。(これ、何に使うんだろ?)
“赛格”は全部で4階建て。1階はケータイやデジカメ、2階はノートパソコン、3階がデスクトップ、4階がプリンターなどの周辺機器や消耗品・アクセサリーの類を扱っています。
他のモールもそれぞれ同様にいろいろ扱っていますが、“赛格”が一番有名かつ一番分かりやすい造りなので、なんとなくいつもここを利用してしまいます。
気になる値段ですが、どのモールでも同じ物なら値段はそう変わりません。ただ、もちろんここは中国、上手にすればけっこう値切れます。でも、ただ安く買おうとするだけでは相手にされません。それなりの知識と相場感、かつ中国語力が必要です。また、アキバと同様、顔見知りや常連には態度がまるで違うので、何度も足を運んで友達になれそうな店を探せるとなお良いでしょう。いずれにしても、すぐに買わずに何件か回って同じ物の値段を尋ねてからのほうが賢い買い物ができます。
ところで、さっきの写真ではあまり人が写っていないように見えませんでしたか?そうなんです、この日はあまりお客がいませんでした。でも、普段はたくさんいるんですけどね。この時は平日の午前だったとということと、さらにもう一つ理由がありました。それは・・・
そう、なにやらイベントをやっていました。でもよく見てください。みんな似たような色の服を着てますね。なんと、みんなお店の人たちなんです。
横断幕には「2011年度商場評選」と書かれているのですが、つまりはこのモール全体の中の各店舗に、売り上げが良かった順にビルのオーナーからボーナスが出るというものです。みんなお客さんそっちのけでうれしそうに並んでいました。だからだったんですね~、どの店も店員さんがいないも同然だったんですよ。ちゃんとお客も大事にしてくださいね~
“赛格”の利点はなんと言ってもあらゆるデジタルアイテムが手に入ること。ここで見つからなければ他に行ってもないと思ってほぼ良いでしょう。でも、注意点は、パソコンはウィンドウズもマックもすべてOSが中国語ということ。当然iPhoneやiPadもです。それさえ気にしなければ、まあまあいい買い物ができたりまします。もちろん日本の激安ショップにはかないませんけど。あとはあなたの交渉の腕次第。
西安のAKB、デジもの好きには楽しい街ですよ♪