昨日5月31日午前9時で、ついに地上デジタルのテレビ電波発信が東京タワーから東京スカイツリーへ正式に移行されましたね。時代の移り変わりを感じます。
前回書いたように、西安のテレビ塔も外見だけですが変化を遂げて、新しい西安の幕開けを象徴しているかのようです。
それはそうと、この前は雨で上にのぼれなかったので、せっかく払った38元を無駄にしないためにも気を取り直して再び电视塔へ。
この見た目、当然スカイツリーのように洗練されてはいませんが、シンプルで悪くないな、と感じるのは私だけでしょうか。それにしても、やはり天気が良いと景色が全然違いますね。
チケット売り場のお姉さんもちゃんと分かってくれていて問題なくチケットを出してくれました。白黒の味気ない入場券を入り口の係員に渡して、いよいよ中に入ります。
入るとカウンターがあり、いきなり全ての荷物を預けるように言われます。水のペットボトルさえダメ。ケータイとカメラだけが持ち込みOK。しぶしぶ無料の自動荷物預けボックスに飲み物も預けます。が、ここまで厳格な理由はあとで分かります。
荷物を預けたら正面のエレベーターに乗ります。すでに満員に近いくらいだったので次にしよう、とぼちぼち歩いていると、「早く早く!」と急かしてきました。電気代を浮かせるためでしょうか、なぜか若干怒り気味です。
係員は一緒に乗りませんが、ぎゅうぎゅうに客を乗せ終えると、すかさず「2階から10階までのボタンは絶対に押さないで下さいね!勝手に他の階で降りないで下さい!いいですか、他の階のは押さないで下さいね!」とキレ気味に言ってきました。いや、展望台しか興味ないし、なんでいきなり犯人扱いなん?と思っていると、乗客みんながツッコミ始め、終いには小さな子がさっきの係員をまねして「他の階を押したら罰金だよ~」と。みんなで変な一体感を感じながら、とにかく展望台に到着。
ガラス張りの部分の中はこうなっていたんですね。
こういう所でよく見かける望遠鏡があり、さぞ景色が良いかと思って近づくと、「正在維修」つまり修理中と書かれていました。恐らく開業当初から一度も使えなかったのでは。とはいえ、望遠鏡がなくても十分良い眺めです。
上から見ると、南側のほうの自然博物館もなかなかキレイな形です。
不思議なキャラクターが登場。
なんでしょうかね?ふと見ると売店があり、そこにも…
ナンセンス極まりないですが、電視塔のキャラクターということで、定価230元を139元のお買い得のようですが、誰が買うんでしょ?
さらに、横にカフェスペースがあ り、飲み物をバカ高い値段で売っています。飲み物まで預けさせたのはこのためか!と思いつつ、無視。
でも、ここで終わりではありませんでした。よく見るとさらに階段があります。どうやらここを上るようです。
この階段、二階分もないですが、なんと風を感じることができます。と言うか、完全に外にむき出しになっています。この前雨だから上れないと言われたのはそれでだったんですね。
しかも、むき出しにもかかわらず、単なるスカスカの非常階段同様で、下も横も隙間だらけ。一応安全な仕組みにはなっているものの、前を上っていたおじさんは高所恐怖症らしく、足がガクガクになりながらなんとか上っていました。景色を直接見られるのはいいとしても、何か物を落としたら大変です。道理で荷物を預けさせた訳です。
ビビッています。以前地下鉄の話でも言いましたが、強化ガラス自然爆発事件が相次いでいるので、これはリアルに怖いです。
とはいえ、南から西安を一望するのもおつなものです。
この数年でこんなにビルが増えたんですね~。あとは中身ですけど。
西安の新ランドマークタワー、西安电视塔。いかがでしたでしょうか?
70元もの価値があるとは思えませんが、割引で38元なら相応の価値がある気がしました。いろんな“ザ・中国”というか“ザ・西安”も体験できますし。
旅行でも留学でも、西安で過ごした日々の最後に、記念に登るのも悪くないんじゃないでしょうか。
仮に透明ガラスの床が壊れて人が死んでも、数ヶ月で何もなかったことになりそうで怖すぎです…