中国人民銀行、金利引き下げ発表

NHKによりますと、中国人民銀行(中国の中央銀行。日本で言えば日本銀行に当たる)は21日夜、銀行の貸出の基準金利を0.4%引き下げて年5.6%に、預金の基準金利を0.25%引き下げて年2.75%に22日からすると発表しました。中国経済に減速傾向が見えるなか、金利を引き下げることで景気の下支えを進めるねらいがあるとみられるとのことです。
 バブル崩壊はさせないと言い張ってきたものの、以前にも書いた通り結局はじけてしまったということなんでしょうか。景気の影響が出るのは内陸と沿岸部ではズレがあるものですが、最近ではこちらでさえモノが売れなくなってきているのを実感します。初めは技術の進歩などで値段が下がってきたのかと思っていましたが、家や車から服や日用品に至るまで、売れないので値段を下げる、値段を下げても魅力がないので買わない、また値段を下げる・・・、いわゆるデフレですね、最近の街の雰囲気は数年前までの日本とよく似てきました。
 ではなぜ不景気になってしまったんでしょう?正確な所は専門家にお任せしますが、素人的な観察では、一つには、シャドーバンキングを使ってバブル景気を影で支えてきたものの、支えきれなくなったのか政府内での意見の相違によりこの手法を続けるわけにいかなくなったのかなどで、ついにはじけてしまったのではないかと思います。
 また、もう一つ、今の政権に変わってから「打腐敗」といって賄賂や汚職を徹底的に処罰する政策になったため、贈り物や接待などで今までその恩恵を受けていた商業界が急に大口の顧客を大量に失ってしまったことも原因にあるように思われます。
 不景気になると、贅沢品は値下がりしても生活必需品はかえって値上がりする傾向があり、しかも給料は増えないばかりかむしろ下がるほうで、庶民の生活はますます大変になってきます。そして、このところの急激な円安。もう1元=20円が目前です。正直、長期滞在者にとっては苦しい状況が続きます。こんな時に一番良いのは、今景気が上向いているアメリカを相手に商売をすることでしょうか。今なら無料で海外向けネットショップを開けるので一考の余地有りです(⇒ 海外向けのネットショップ作成サービスならJugem Cart)。
 ただ、人民銀行が金利を下げたということは、元安の方向には向かってくれるかと思うので、ひとまずそこに期待するばかりです。(と言っても、元高のほうが資源などの輸入には有利なので、目に見えて元安方向へ行くわけではないと思いますが。)
 明るい話ではないのでアレですが、これはこれで海外生活ならではの経験ですね。

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