陝北月餅

 今年もまた中秋節がやってきました。中秋節は旧暦の8月15日、現在の暦では今年は10月4日です。

 以前にも書きましたが、中秋節は月餅を食べる習慣があるため、街中でも月餅がよく見かけられます。

 毎年、別に中秋節とは関係なく、ただおいしいスイーツとして楽しんでいるのですが、今年はちょっと違った月餅が気になっていて、試してみることにしました。去年も見かけたような気がしますが、ちゃんと試してみるのは初めてです。

 その月餅とは、“陝北月餅”。陝北は陝西省の北部を指す呼び方で、西安とはまた違った文化のある地方です。一応そちらの特産ということでしょうか。確かに普通の月餅とはちょっと違います。

 まずは外観。

 普通の月餅と違うのは、普通の月餅(⇒去年紹介した月餅)は生地が柔らかくてしっとりとしていますが、陝北月餅はパイ生地のようなパサッとしたタイプの生地で作られてるところです。

 中身はと言うと…

 “五仁”(=ナッツ)と“紅豆”(=小豆あん)のものを買いましたが、あんの量は比較的少なく、普通のものより厚みが小さいです。

 さて、肝心のお味ですが、なかなかおいしかったです。ナッツのほうは、炒ってあるのかとても香ばしく、キャラメルのように固めた感じで、上品な甘さに仕上げてありました。小豆あんのほうは、甘さ控え目で、独特の風味、恐らく黒糖を使っているんじゃないかと思いますが、それがとてもよくマッチしていました。

 いつも食べていた普通の月餅はちょっと甘過ぎてあまり量は食べられませんが、これなら結構いけそうです。もっとも、生地に油分が多いので、食べ過ぎるともたれそうなので注意は必要です。

 「陝北月餅」と掲げているお店はちょこちょこ見かけますが、店によって味もかなり違いますので、いろいろ試してコレはと思う店を見つけるのも楽しいと思いますよ。

—追記—
値段を書き忘れましたが、今回のは小さめだったからか、1個2.5元(約42円)でした。別の日に他の店でこれより1.5倍くらい大き目の1個5元(約84円)のも試してみましたが、今回紹介したお店のほうがおいしかったです。一概に値段では判断できないですね。

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