日本人好みの中国料理なら「沙県小吃」

中国に来て直面する大きな問題の一つが、食べ物。西安は“酸辣”、つまり酸っぱ辛い味が特色なので、現地ならではのものを食べようとすると、大抵どの料理も唐辛子が日本の10倍以上は入っているので、慣れないうちは苦労する人も少なくありません。

自分の場合は特に困ったことはないのですが、たまに胃が弱った時など、やはり時々あっさりした感じのものが食べたくなることがあります。

とはいえ、一体どのお店にいけばそういうものが食べられるのか、そこは頭を悩ませます。入ってみて、「あ、ここもか」って何度もガッカリさせられた方もいることでしょう。

そんな時、オススメなのが「沙县小吃」(沙県小吃)。もちろん、人によって好みは分かれるところですが、日本で普及した中華料理は中国南方の料理であるゆえに、この店の味付けも日本人の口にとてもよく合います。

例えば、チャーハン。

日本でよく見るチャーハンでしょう?スマホのカメラだと色合いがちょっと白っぽくなってしまってますが、実際はもう少しソース色です。

味付けはオイスターソース(だと思いますが。)がベースのあっさりしたチャーハンです。私が入ったお店ではこれで9元(約160円)でした。

これが西安のチャーハンなら大抵、孜然粉(クミンの粉)と豆板醤が入った、赤色のスパイシーでピリ辛なチャーハンになります。焼きそばも同じ。毎日食べるにはちょっとキツイと思う日本人は少なくないことでしょう。

でも、この「沙县小吃」は、他にもワンタン、揚げ餃子などのポピュラーな物から、お腹にやさしい中国粥など、日本人に食べやすい品ばかりです。福建省が発祥ですので、そちらのほうから来た人が開いていることが多いので、言葉はちょっとなまりがある場合がありますが、フランチャイズのハードルが低い全国チェーンなのでどこにでもありますし、値段も比較的リーズナブルで入りやすいのがまたうれしいところです。

今度食べるのに困ったら、一度試してみてください。

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