南梢門を東にバス停一駅ほど行くと、文艺路(文芸路)というエリアがあります。
本来は道路を指す名前なのですが、いつからか友谊路と文艺路の十字路周辺の街を指す呼び名となっています。
ちなみに、東向きが地下鉄工事のため道が狭くなっているため、朝夕は道がとても混雑してしまいます。
さて、一体ここが何の街かというと、東京で言えば日暮里繊維街、つまりは“布の街”です。繊維関連の卸店が集まるエリアです。
まずは十字路の北西角、ここに10年以上続くモールがあります。古い建物で、全然オシャレ感はありませんが、いろんなお店が集まっていて値段も手ごろなので、あちこち見たくなければここを見ておくのが良いかと思います。
正面階段を上がった二階には主にカーテンなどのお店、三階にはちょっと高級なお店が並んでいますが、建物の古さもありちよっとさびれつつあります。
一階部分は、正面階段の両脇にある通路から入るのですが、中に入ると意外に奥行のある廊下が何本もあり、ベッド用品や服飾関連など様々なお店が並んでいます。
時折、思い切った値下げをしているお店もありますので、何店かじっくり見比べて買うことをお勧めします。
十字路の南東角にはスーパーの“华润万家”があるんですが、その南側に、これまた10年以上続いているモールがあります。
そこに向かって歩いていると・・・
人ゴミができていました。近づいてみると・・・
青空市場のような露天式でカーテンやシーツ・ソフアーカバーの生地を売っていました。この日はまだ旧正月のお休み期間中でしたからモール自体は開いていないため、各店主が外に生地を広げて売っていたのです。それにしてもダイナミックです。
この隣が目指していた「装飾布世界」。いかにも野暮ったいネーミングですが、ここは掘り出し物がよくあります。残念ながらお休み中でしたので中を紹介できないのですが、やはり廊下なお店が並んでいるタイプのモールです。時折、ピックリするような見切り品があったり、店主と交渉できる昔ながらの商売スタイルだったりと、楽しい区画です。
ここと道路を挟んで西向かいにも、カーテン系のお店が集まる古いモールがありますが、こちらも旧正月期間のためお休みでした。
こちらでも、やはりこのように廊下や階段に布を並べて無理矢理商売してました。
そして、文芸路エリアで一番新しいのが、北東角にあるこのモールです。
五階建てで、エスカレーターを上がると・・・
こんな感じ。
キレイなモールですが、当然値段設定も高めです。ですが、同じ商品を他の場所で買うとここよりは高くなるので、いいものをお得に買うにはお勧めのモールです。また、ここには雑貨系のお店や、オシャレな小物を扱うお店もあり、店舗数も他の区画よりダントツで多いです。
卸店のモールは、まあ大体こんな感じでしょうか。
おっと、忘れていました。十字路から友谊路を西へ南梢門に向かうと・・・
服飾系のモールもあります。ですが、バッタ物もあるのでよく注意しましょう。
そのまた西側には、ブティック調の店が立ち並んでいます。
でも、ここも良い店と、良心的とは言えないお店とあるので、見極めが肝心です。
そんな中、昔から気に入っているのがこのお店。
写真中央の「J&M」という店の左側にある「卡娜」というお店です。
この店は、ブランド品の訳あり品を安く売っています。訳ありと言っても、商品に難ありというのではなく、サイズが選べないとかいうことで、恐らくデパートかどこかのブランド品の払い下げか、あるいは他の特殊な仕入れルートか、例えばバーバリーのタグが切り取られていたりして、その代わりかなり安い値段設定となっています。この店は一見の価値ありですね。
といったところですかね。あれこれ見ていると、気づかないうちに結構歩いていたりして疲れないように注意が必要ですが、時間の余裕をもってじっくり見るとかなりいい買い物のできる街です。
カーテンやベッドカバーなど、量販店より絶対に格安ですし、ソファーカバーなど、採寸さえしていればオーダーで作ってもらうこともできる(しかも手間賃は安い)ので、他で買う前にまずここに来ることをオススメします。
それに、何といっても種類が豊富なので、自分好みのものを探し出す楽しみもあります。
西安に長期滞在している方には、ぜひ一度は足を運んでみていただきたいスポットですね。