先週の米雇用統計がかなり強い内容となったのに、ドル円は109円割れとなっています。やはり、米中協議への懸念なのでしょうか、それとも調整売りでしょうか。ともかく上値が重い展開となっています。
もちろん注目は、アメリカが本当に15日に対中追加関税を発動するのかどうか。
中国側は撤回を期待していますが、せいぜいまた延期される程度ではないかとも懸念されています。撤回でなければやはり懸念は続くわけで、撤回とのサプライズでも起きない限り一方的な上昇も見込めないかと思われます。
もっとも、クリスマスまであと2週間ほどのこのタイミングですし、市場としてはひとまず延期でもOKな雰囲気のようですので、ドル円に関しては落ち込むとしても今週中までの話で、来週以降はじわじわ上げてくるのかなと思っています。
人民元は形的には下落っぽいのですが、追加関税発動延期で一安心ということで、やはり来週以降は少しは上げてくるのかと。
だとすると、短期的には今週の底を見極めての両替がポイントになりそうです。
そして、1月になると下旬には中国の年越し、春節があり、例年その直前では一旦上げますから(多分一旦外貨を人民元に戻す関係もあるのかと)、下げが来ても1月前半までだと思っておいたほうが良さそうです。
ただ、万が一15日に追加関税が発動されたら、市場にかなりのショックとなって暴落の危険もはらんでいますので、その時はすぐに動かずしっかり様子を見極めたいものです。