いろんな意味で不気味な大晦日。

明日は春節、なので今晩は大晦日です。

もうこの数年、市内では花火も爆竹も許可されていないのでとても静かですが、今年は農村部でさえ禁止のお触れが出てるので、余計に静かです。

晩7時や8時頃に1、2発の爆竹(たぶん子ども用の単発のもの)が小さくパンと鳴ったくらいで、ほんと静まり返っています。

ご覧の通り、って何も写っていないですが、何も写しようがないほど年越しらしいことは何もなされていないんです。

でも、今年の春節は不気味な静けさも混じっています。そう、「新型コロナウィルスによる武漢肺炎」。

明日は普通なら皆さん新年ということでにぎやかく過ごすはずだったのですが、なんと西安でさえ今日からすべての催し物が中止され、映画館でさえ急遽営業中止と、いろいろ管理が厳しくなっていて、今日の午後は街中にあまり人がいませんでした。例年の大晦日では考えられないことです。

以下は、西安テレビ局の放送からの抜粋です:

「まもなく春節ですので、たくさんの人が動きます。わが市でもすでに発症例があることを鑑み、市民の皆様には集会や旅行を控え、人が集まる場所には行かないもしくは行くのを少なくし、近距離での人との接触も減らして、自分を守りましょう。バスや地下鉄、列車、飛行機などに乗る際には、常にマスクを使用し、室内の換気を良くし、手をよく洗いましょう。少しでも具合がおかしく感じたらすぐに病院へかかり、発熱した場合には急いで発熱窓口にかかりましょう」

「新型コロナウィルスによる肺炎を防ぐ処置に基づき、人が集まって感染を広めるのを避けるため、秦始皇帝陵博物院、陝西歴史博物館、漢景帝陽陵博物院、西安碑林博物院、西安博物院、八路軍西安弁事処記念館、西安事変記念館、陝西関中民俗博物院、陝西自然博物館、西安半坡博物館等で、1月24日から閉館が発表されています。再開の日時はまた通知致します。」

などなどです。
上記以外にも、華山景区や各図書館も閉鎖、50人以上の会議や集会も禁止、宗教施設での儀式や活動も中止するようにと言われています。また、地下鉄でも全車両の徹底的な消毒を行なっているようです。

実情はよく分かりませんが、こういうことは慎重に越したことはないので、西安市のこうした対応もこれはこれで良いと思います。

ですが、こんな感じですので、今西安に旅行に来ても、兵馬俑も何も見ることは出来ませんので、事態が落ち着くまで旅行は延期してくださいね。(って、今このタイミングで中国に来ようとする猛者はほぼいないと思いますが。)

それよりも、とても気になるのが、西安はまだ3例しか発症がなく、中国全土で880人を超え、死者が26人も出たとは言え、まだまだSARSの時ほどではないように思われるのですが、昨日今日と、突如SARSの時以上の対応が始まった感じで、逆に心配になってきます。

今のところ周辺では変わったことは何も聞かないのですが、本当はもう大変なことになっていて、西安も危ないんでしょうか…。

現地生活者としては、とりあえず自分にできる対策を万全にしつつ、よく食べよく寝て免疫力を高めておきたいと思います。

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