西安市居住者は新型コロナウィルス肺炎へのさらなる対策に要注意!

昨日のニュースですが、新型コロナウィルス肺炎の感染拡大対策として、西安市でも新たな対策が打ち出されています。

簡単に言えば、買い物などのため団地からの外出できるのは各家庭の代表者1名のみ、しかも2日に1回だけに制限、また家を貸しているオーナーは借り手が市外にいる場合、帰って来ないように止めなければならない、というものです。

すでに浙江省の温州市など患者数の多い地方では取られていた措置ですが、西安市も現時点で雁塔区では実施されています。

「措置9ヶ条」とされる2月5日付けの通告は以下の通りです(画像は華商報オンラインより)。

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一、管轄区内のすべての国家機関、企業、社会団体は、許可なく業務を再開してはならない。すべての商業機構(コンビニ、スーパー、八百屋等庶民の生活必需品を扱うものを除く)は、許可なく営業してはならない。すでに許可を得ているホテル等は規定に従い封鎖式管理を行ない、厳格に消毒を実施し、従業員や出入りする者はマスクを着用しなければならない。

二、すべての会社、機関、組織および個人は、いかなる集会活動や結婚式などの式典も許可なく行なってはならず、葬式は略式のものとし且つ行なう前に社区(村)に届け出すること。

三、管轄内区のすべての社区(村)及び会社へは外来者および外来車両の進入を禁ずる。特殊な事情においては、必ず社区(村)及び会社へ許可を願い出ること。
すべての社区(村)及び会社は、政府の指示に従い必ず24時間カード式入退検査を設置し、入退者登記、検温、消毒等を実施すること。すべての者は「2つの証明書」(身分証と出入証)によって出入りするものとする。病気やケガの治療、営業許可を得ている機関の従業員の通勤、疫病拡散防止業務を除き、各家庭から2日毎に1名のみ生活用品の買い物などに外出できるものとする。すべての者は公共の場所へ出入りする際にマスクを着用しなければならない。

四、市外から帰って来る者については、必ず所属する社区(村)や会社へすすんで報告し、且つ政府の指示に従い自宅で14日間自主隔離するか、集中経過観察地点へ行って隔離されるものとする。自宅で隔離している者にもし発熱、せき等の症状が有れば、必ず即座に社区(村)や会社へ報告すること。当人が所属する社区(村)や会社は、管理サービス業務をきちんと行なうこと。

五、自宅で自主隔離している者はすべて外出してはならず、もし関係する規定に違反した場合、強制的に集中隔離措置を取るものとする。隔離観察等、疫病拡散防止措置の受け入れを拒否した者については、法規に基づいて厳重に処置するものとする。

六、管轄内区のすべての賃貸住宅仲介機構および貸家のオーナーは、賃貸業務を一律停止とする。貸家のオーナーは、市外から帰って来ようとする借り手に対して思いとどまるよう必ず勧め、しばらくは雁塔区に戻ってはならないと明確に伝え、これを(書面などではなく)人対人で確実に通知すること。すでに家を借りて住んでいる借り手に対しては、オーナーはすすんで報告し、且つ監督責任を負うこと。隠蔽したり、疫病拡散防止業務への協力を拒否したりする者に対しては、法規に基づいて責任を追及するものとする。

七、各疫病拡散防止機構や各公安機関が法規に基づいて行なう拡散防止措置及び要求については、区全体の各会社、機構、組織及び個人は必ず無条件で服し協力しなければならず、服さなかったり協力を拒んだりする者は、情況に応じて法規に基づいて厳重に処置するものとし、重大な過失を招いた場合は刑事責任を追及するものとする。

八、管轄区の共産党員及び公務員、各クラスの人民代表、政協委員全体は、十分に指導力を発揮し、積極的に疫病拡散防止業務に参加し、関係する要求事項を支持し服すること。誰でも、共産党幹部や作業員が規定に違反しているのを発見した者は、法規に基づいて厳重に処置し、且つ所属する単位へ通告すること。

九、管轄区の大勢の方を積極的に監督を行なうよう歓迎し、重要な価値を持つ情報提供者に対しては、『陝西省 見義勇為者への奨励と保護の条例』の関連規定に照らして褒賞を与えるものとする。24時間監督電話:029-89353633、110。
(「見義勇為」とは、勇敢に正義に基づく行動を取るという意味です。)
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・・・と、この記事を書いている間に、西安市からさらに通告が出されました。

蓮湖区に出されたものですが、西安以外の地区にいる人は、戻って来るのを2月9日以後にし、もしどうしても戻る必要があるなら会社や学校の許可を得なければならず、且つ14日間の集中隔離観察を受けなければならない、とされています。そして、集中隔離観察をできない会社や学校は、指定のホテルでそれを実施し、宿泊費として一人一日当たり50元の補助金を受けることができるとのことです。

他の区についてはまだ確認できていませんが、この記事で書いた2つの規定は、恐らく全西安市で同じ規定だと思われます。

ですので、西安で家を借りて生活している方で、今、西安市内にいない方は、しばらくは戻って来ないことをお勧めします。たとえ戻って来ても、14日間の隔離措置を取られることになり、ホテルなどで宿泊させられるケースもあります(もちろん自己負担)。

この期間中ずっと西安にいた方も、買い物に出かけるのも2日に1回、家族の中で代表者1人だけとなっていて、しかも身分証と管理組合で「出入証」を発行してもらう必要がある、ということを頭に入れておきましょう。(昨日までずっと家にいたという方は、団地を出ようとする時に注意してください。)

旅行者に関する規定はよく分かりませんので、ホテルの人か警察に尋ねてみることをお勧めします。
もっとも、もしこの一週間以内に旅行に来たという強者なら、きっと何があってもうまく対処されることでしょうね。

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