新型肺炎の中、明日から授業再開、でも学校は大丈夫?ネット活用の新対策。

学校の冬休みは毎年春節の前後にと合わせるので、本来今年は正月7日、つまり1月31日までだったのですが、新型コロナウィルス肺炎の影響で一旦2月3日まで延長されたものを、肺炎が収束しないためさらに今日9日まで延長されていました。

ところが、ここにきて西安市教育局は明日10日から授業を再開すると発表したのです。一体どうやって安全を確保するのでしょうか・・・?

6日晩の西安市教育局の発表によると、”停課不停学”、つまり、休校だが授業は停止しない、ということでオンラインで授業を再開するとのことです。

具体的には、西安教育テレビ局が西安の名門校の有名教師による授業を撮影し、毎日WeChat(微信)の”西安eTV”を通して放送、生徒たちはライブストリーミングで授業を受けるというものです。(写真は華商報オンラインより)

この取り組みには全市28ヶ所の小中高の学校270名余りの教師が参加し、小学一年生から高校までのすべての学科が含まれるとのことです。

この方法ですともちろん、真面目に授業を受けない生徒も出てくるのは容易に想像できるのですが、あくまで「生徒の自主性をメインとし、教師は疑問に答えて補う」という趣旨だそうで、各学校は担任教師と専任教師を指定し、生徒たちが家で授業を受けている期間中、WeChat(微信)やQQのグループチャット、電話やショートメールなどを通じて生徒の学習をサポートすることになっています。

生徒たちは、毎週5日間このようなライブストリーミング授業を受けることになっており、中学三年生と高校三年生は8:10から授業開始、その他の学年は9:00から開始となります。

ちなみに、教育局の発表の中で中学三年と高校三年の授業は「プレミアム授業」とも呼ばれていることから、高校受験や大学受験を控えた彼らは特に重視されていることが覗えます。

もし自分が学生だったら、この取り組みって結構大歓迎だったかも。学校に行かなくても家で、しかも名門校の有名教師の授業を受けられるんですから。しばらくこのままでもいいよ~、という生徒たちの声が聞こえてきそうです。

もっとも、自己管理が苦手な生徒や友達好きな生徒にとっては、学習効率が落ちることになるとは思われます。きっと親たちが家で厳しく管理するんでしょうね。でも結局は、嫌々受けても効果は悪いんですけどね。

これと似たような取り組みとして、多くの企業も在宅テレワークでの出勤を検討しているそうです。すでにテレワーク対応アプリも開発されて、やはり明日から業務再開の会社も少なくないようです。

スーパーの日用品もネット注文、食事も宅配、支払いはすべてキャッシュレスアプリ、親はテレワーク出勤、子どもはライブストリーミング授業、とネットをフル活用で新型肺炎に対抗する中国。この面では日本よりかなり進んでいる感じがしますね。

ただ、個人的には、普段でも遅いインターネットがさらに遅くなってニュースさえ見にくくなるのではと、気が気でなりません・・・。

しろべえ

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