今週に入ってから特に大きく変わったこともないので更新してませんでした。情報にも生活にもいろいろ「慣れて」きちゃいましたね。
西安の状況は相変わらずです。
新型コロナウィルス感染者数の増加ペースはかなり落ちてきてまして、大体1~5人程度で、増加0人という日もちょくちょくあります。
現時点で、陝西省全体で累計242人(治癒102人)、西安市だけで累計118人(治癒45人)となっています。
団地は封鎖式管理がされていて、やはり2日に一度、一家庭1人だけが外出できるというきまりですが、業務を再開した会社も出始めましたので、出勤で出入りする人たちは会社からの証明書があれば人数制限の別枠で出入りすることができます。
もちろん外来者は、仕事でなければ、よほど特殊な事情がない限り入ることはできません。
そんな中、華商報によると、西安の高新区では重点企業において、帰省などから戻って来る従業員に対し、省外からなら300元(約4800円)、省内からだと200元(約3200円)の交通費補助金を出すことになりました。
これにより、新型コロナウィルスの影響で経営が困難になった企業を少しでも助けるのが狙いのようです。
関連して他にも、困窮する企業に失業保険費用を50%以上返還するとか、社会保険費用(養老保険、失業保険、工傷保険など)の納期を最大6ヶ月延長できるという優遇措置も打ち出されています。
また、職業技能向上のための社内研修費用の全額補助や、新人研修費用に1人当り600元(約9600円)以上の補助、在職者および転職者の研修に1人当り1000-1500元(約16000-24000円)の補助を出す制度も設けられました。
(写真は华商网から)
ひとまず高新区の重点企業に対してのものですが、今後必要に応じて他の企業にも同様の施策がなされるのではないでしょうか。
経済の復旧を急務としていることが窺えます。それだけ今回の新型コロナウィルスは、経済界にも大打撃だったということでしょう。
ただ、少し前にも書いた通り、飲食業へのダメージは壊滅的なものがあり、他にもデパートも旅行業もとにかくすべてがやられていますので、経済全体の大幅な減速は避けられないと思われます。
とは言え、収束もまだ見えて来ないのに、経済活動を元通りにしようとして大丈夫なのでしようか?
その陰で、と言うのも変ですが、武漢の突貫工事で作られた病院のように、西安にも市の公共衛生センターが2月1日からたったの10日間で新たに建設されました。すでに160名の医療従事者が研修を受けてオープンを待つばかりです。しかも、第二期工事もすでに計画が進められていて、1000床のベッド数を持つ大施設を建設予定です。
でも、そんなに急いで建てないといけないほど西安の患者数は多くないように思うのですが・・・。
・・・実はまだまだ続く事態に備えている?
そう考えると、まだピークも来てなく、ましてや収束の見通しも立ってないのに、経済をなんとかしようとしていのも分かるような気がします。病気が収まるのを待つより、事態が長引いた場合や毎年繰り返される事態に備え始めているのでしょうか。
いずれにしろ、まだ外出制限も解除される見通しがありませんし、正常な市民生活に戻るのは随分先になりそうです。