12日に「今度こそ上値追いは終了か」と期待を書いたものの、翌日からジワジワと再上昇。
通常こういう動きの時は直近の高値を上回ることは分かっていたので、てっきり16円に乗せるかと思っていたのですが、15.9円までも届かず。
21日以降は下落し始め、昨日は結局15.5円を少し割るまで押し、今日は現時点では連続下落の反動で少し戻しています。
週足チャートでも、今週ははっきりとした下落(まだ調整の域を出ませんけど)が見られています。
ところで、なぜ11日に急上昇し12日に突如下落したのでしょう?その点は、「ダイアモンド・オンライン」の記事に説明されていました。
記事によれば、10月10日に中国人民銀行が外貨リスク準備金を10月12日から撤廃すると表明したとのことで、簡単に言えば、この2年ほど導入していた元売りに対する罰金をやめるということだそうです。ですので、中国政府は元高を快く思っていないということになるようです。
この中国政府の動きがあるので、米ドルも下がって来てましたし、ちょっと高くなったところでドル買い・元売りで利益確定やドル上昇に備えた投資がなされたのではないでしょうか。
さて、問題はここから。
ちなみに、対米ドルでは人民元は上昇傾向ですが、これも上述の記事でアメリカの大統領選挙との関係が指摘されていて、バイデン候補の勝利確立がトランプ大統領を上回ってからトレンドが転換しているとのことです。
一方で、ドル円はこの期間中ゆっくりと下落して来ています。
ですので、このままの展開が維持されると仮定すると、実際にバイデン氏が当選した場合は、米ドル下落・円と人民元上昇、トランプ氏が再選した場合は、米ドル上昇・円と人民元下落というシナリオになりそうです。
海外生活者の生活と特に関係があるのは対円での動きですのでそれを一言でまとめるには無理がありますが、これまでの動きからしても、要はバイデン氏当選なら人民元は上昇、トランプ氏再選なら人民元下落と理解しても良いのではないかと思います。
というわけで、来週11月3日のアメリカ大統領選挙は人民元相場にも大きく影響しそうです。
現時点までこの数日間は、人民元が対ドルで横這いにも関わらず、対円で下落して来ていて、週末にかけて一旦落ち着くように感じられますので、ひとまずここら辺で少し両替しておいて、あとは来週以降を見極めてからという風に考えています。