コロナウィルス、西安ではどうなってるの?って気にして下さっている方が日本にどのくらいいらっしゃるかは分かりませんが、これまで半年以上目立った危険もなかったのに、ついにちょっとヤバイ感じになり始めています。
日本の報道でも、河北省の結婚披露宴でのクラスターが伝えられていますが、実はなんと問題は西安にまで波及していたのです。
昨日の華商報によると、12月28日に河北省石家庄で開かれた結婚披露宴の参加者からコロナ陽性者が確認されたのが1月4日、その中に9人の西安市民がいたとのことです。
しかも、それら濃厚接触者の内7人は西安に戻り、未央区(西安市の城北地区)で普通に活動していたというのです。
そして、報道によれば、それらの人たちが未央区の「盛唐宴」、龍首村にある「印象城」や大型スーパーに出入りしていたことも確認されているとのことです。
当局は、それらの人たちと接触した人々を隔離観察処置とし、その他の人々にもPCR検査を実施、出入りが確認された場所は消毒処置を施したということです。そして、区内の各団地の防疫対策を強化し、消毒やQRコードでの管理を徹底するとしています。
また、真偽のほどは定かではありませんが、巷の噂では、これら濃厚接触者が乗った地下鉄や路線バス(600番)と同じ車両にいた人々のQRコードもすべて赤信号に変わり、1000人を超えるすべての人が追跡されPCR検査が実施されているとも言われているようです。
恐いのは、コロナ当初あれほど徹底して管理していたのに、夏頃から管理が緩み、団地の出入りやバスの乗降さえもQRコードのスキャンが不要になり、人々もあまりマスクをしなくなっていた状態で、こうした事例が発生したという点です。
思えば、前回日本で緊急事態宣言が出された時、武漢では封鎖解除、西安ではすでに管理が緩み始めていました。あれから9ヶ月も緩みっ放しだったんですから大変です。
もちろんこちらでは日本に比べれば格段の管理がなされていますが、それでも一旦管理が緩んで、感染者や濃厚接触者が街を普通に出歩き人混みに行ってしまった以上、接触があったすべての人を本当に特定し確認できるのか、また他にも同様のケースが無かったと言い切れるのか、と不安がよぎります。
ちなみに、河北省石家庄では昨日11人と報じられていた陽性者の数は、今日の夕方の時点で83人まで増えています。
ついにまた、どこにコロナが潜んでいるか安心できない事態に逆戻りしてしまったと考えて、とにかく不要不急の外出は避け、人との接触を避けて、マスク、手洗いや消毒など、できることを徹底する以外に身を守る術はなさそうです。改めてロックダウンへの備えをしたほうが良いでしょう。
尤も、連日の報道を見ると日本の深刻さはこんなものではなさそうで、いよいよ明日から緊急事態宣言が再発令されますので、皆さんくれぐれも気を付けていただきたいと思います。