そういうことでしたか・・・(2021年01月30日の人民元)

人間というのは「痘痕も笑窪」で、やはり自分の願いによって目を曇らされてしまうものなんですね。

年末の動きは、”ヘッド・アンド・ショルダー”形成どころか、一瞬で下ヒゲになって、1月からは強めの上昇トレンドでした。
終わってみれば、16.31円まで上げてからの16.28円。

振り返ってよく見ると、11月10日~12月28日はもみ合いになっていて、むしろ次のトレンドへのパワーが蓄積する動きだったことに気づきます。

そして、月足チャートでもっと引いて見てみると、2015年以来の6年間では、去年の2月、つまり中国でコロナが最悪だった時が底となって上昇してきていたことが分かります。その2月が長い下ヒゲとなった後、7月までちょっと横這いでしたが、8月からは連続6ヶ月の上昇となっています。

まるで、コロナ禍にあえぐ世界の中で早々に抑え込んで独り勝ちしている中国経済を象徴するかのような動きです。

さらに、これは2016年の下値と2019~2020年の下値部分をWボトムと見ての上昇とも見ることができないでもありません。

というわけで、もはや14円割れは愚か、15円割れさえも遠い過去の事となりそうです。
あとは、この先の動きでそれを確かめるしかないのですが、少なくとも17,18円くらいまで上がってもおかしくないだろうという心構えは必要かと思います。

もっとも、中国側としては元高は望みませんし、急激な変動を特に嫌っていますので、今年あっという間に20円みたいなことにはならないかと思います。

とりあえず、2月は12日の春節までは、例年通り外貨引き揚げで元上昇、その後に一旦押し目に変わるのかなと期待しています。

今後は下がったタイミングを見極めての両替が続きそうです。
ただ、「押し目待ちに押し目無し」ですから、タイミングをつかむのはかなり難しいとは思いますけど。

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