10月1日から今日7日まで国慶節のゴールデンウィーク。
みんなある程度旅行を楽しめると思っていたようですが、一旦は収まるかに見られた中国のコロナも、デルタ株の侵入により各地でまたぶり返す結果となり、未だ収束の見通しは立っていません。
日本と比べればよほど良い状態とはいえ、ゼロコロナで冬季オリンピックを迎えたい中国にとっては、人々が動きたい大型連休はむしろ気の休まるものではありません。
特に、西安では9月に日本の国体に相当する第14回全国運動会(十四运)、10月にその障碍者用競技会があり、非常に厳格なコロナ対策を実施しています。
東京オリンピック参加選手も出場するため、他の省からもたくさん観客が来るところなのですが、西安市に入って来る人には48時間以内に検体を採取したPCR検査の陰性証明が要求されています。
また、この国慶節のゴールデンウィーク期間中も、できる限り他の省へ移動したり、他の省から帰って来ないことが勧められています。
というのも、前回お伝えしたように、直前にデルタ株感染者が他の省から入って来たためで、もしこれ以上1人でも感染者が出たら、全国運動会の開催は取消しとなると通知されているんだそうです。
オリンピックとまではいかないまでも、国体のために競技場その他莫大な投資をしてきましたから、それがすべてパーになるわけにはいかないので、市長も必死です。
結果、これまで1人もさらなる感染者は出ていません。
(あくまで報道されている数字上の話ですが…)
こんな状況ですので、例年だと一年で一番良い旅行シーズンなのに、旅行客も随分と少なかったです。
何だか静かに過ぎた国慶節でした。