茵陳酒

スーパーでこんなお酒を見つけたので、買ってみました。

「茵陈酒」というお酒です。

そもそも、しばらく前に見つけてはいたんですが、パッと見何の酒か分からず、不明なお爺さんを前面に押し出した見た目も怪し過ぎて手を出さなかったんです。

初めて見た時、たまたま横でお酒を選んでいたオジサンに、これって何の酒ですか?おいしいんですかね?と尋ねたところ、よく分からないなぁ、薬膳酒だから体にはいいんだろと言いつつしばらく手に取って見てて、一旦どこかに行ってしまったんですが、少しすると突然また戻ってきて、1本カゴに入れてお買い上げのようでした。

尋ねたつもりが、勧めたみたいになってしまいましたが、結局どうなんだか分からなかったので、その日は買わずに帰りました。

翌週同じスーパーに行くと、この前は棚に2、3本しか置いてなかったんですが、何と20本くらい大量入荷されていました!
他のお酒でもそんなに並べてあるものは無くて、実はまさかの売れ筋商品なのかな、とも思ったものの、どうも何だか今ひとつ気持ちが動かず、やはり買いませんでした。

それからひと月半ほど経って、またそのスーパーに行くと、何と今度は最後の1本となっていました。あれだけ入荷していたのが、短期間で売れてしまったようです。やっぱり需要があったんですね!

これは試してみなければ、と思い、19.9元(約420円)と安いですし、ついにその最後の1本を買ってみました。

背面はこんな感じ。

ラベルのあのお爺さんは、キャップにも描かれています。一体誰なんでしょ?

まずは背面のラベルに説明と原料等が。

1894年に清朝末期の状元(国家公務員試験の首席合格者)である张謇さんが創始者ということです。ちなみに、この张謇さんは、毛沢東をして中国の軽工業で忘れてはならない人物と言わしめた人で、中国工業の発展の立役者の一人だそうです。
偉い人だったんですね。

「入口柔順、不上头、不口干」とは、口当たりが柔らかで酔いにくく口が乾いたりしない、ということです。
「配料」は材料とほぼ同じ意味で、小麦から作られる白酒の「大曲酒」をベースに、「茵陈」という薬草、紅花、白糖から作られていることが分かります。

次は正面のラベル。
下のほうから見ると、度数は42度。ウイスキー程度ですね。

その上に「中华老字号」の表示とマークが見えますが、これは歴史があって、技術の高さや製品・サービスの質の良さが優れていて、知名度も高くよく売れているものだと、中国政府の商務部によって認定されていることを証明するものです。
やはりそれなりに良い商品なんですね。

そして、とても気になるのが、ラベルの一番上に書かれていること。

「一九零六年荣获意大利世博会金奖」とあり、これは「1906年イタリア万国博覧会金賞受賞」という意味ですが、100年以上前に取った金賞を今も売りにしているようです。
後にも先にも、これしか無かったのかな・・・と、ツッコミたくなります。

何はともあれ、飲んでみると、確かに42度には思えないほど飲みやすく、甘ったるいわけでもありません。結構スッと飲めてしまいます。
そして、まあまあ飲んだのに、確かに次の日も二日酔いとか残りませんでした。

ネットで調べると、効能として風疾(中風・リウマチ・痛風など)や筋肉の痙攣等に効き、体内から不要なものを除いて血流をサラサラにする助けとなるようです。

なるほど、健康にもいいんですね。薬膳酒ですし、どんどん飲んでみたいと思います~
(※見境のない飲酒はダメですよ…)

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