もうほんとに嫌になるほど史上最高値圏が続き、しかもまだ上がるのかと思われていたところに、ホッと一息です。
やっと22円を割りました。
原因は、昨日11日夜に発表された6月のアメリカの消費者物価指数(CPI)が市場の予想を下回ったことです。
具体的には、前年同月比で3.0%の上昇という数字ではあるんですが、これは予想された+3.1%を下回っていて、しかもこの3ヶ月続けて上昇幅が小さくなってきているため、インフレ圧力の緩んできたことを示しているようです。
そして、今回のCPIは前の月と比べて0.1%の下落となりますが、マイナスになったのは2020年5月以来とのことです。
このため、米連邦準備制度理事会(FRB)が物価上昇(インフレ)抑制のための利上げを打ち止めにし、9月頃には利下げに踏み切るのではないかとの予想が広まり、ドルが4円以上急落したということです。
一説では、このドル急落にはCPIへの市場の反応に加えて、今年2度目となる日銀の介入もあったのではないかとも見られています。
一昨年から19~20円が当たり前になってましたが、今年はほぼ20円以上、この半年で一気に2円も上がってきて、まだまだ上がる雰囲気で困り果てていましたので、これはとても助かります。
たった2円程度で?と思うかもしれませんが、例えば家賃が半年分前払いになっていて月3,000元の家に住んでいる人だと、半年前は6ヶ月分36万円の支払いだったのが39万6千円と、3万6千円アップしているということになります。
半年経って家賃が月平均で6千円アップしていたら結構キツイですよね。
そして、当然ながら生活費も同じことです。仮に物価が全く変わらなかったとしても、例えば食費が5万円だった人は5万5千円必要になっているという状況なんです。
でも、コロナ初めの2020年と比較するともっとひどくて、この4年で人民元は約6.5円上昇しているので、上記の例だと月平均で家賃+2万円、食費+1万6千円って、もう意味分かんないですよ。
(2011年当時なんか、1元12円台だったのになぁ・・・)
しかも、ほんとはこれに物価上昇分が加わってきますので、もっと大変です。給料が同じくらいアップするわけもないですから、一体どうすればいいのか。
海外生活者には辛い日々が続いてます。
今日の下落はホッと一息にはなりますが、せめて19円以下に戻らないとまだ油断できないですね。